グリーンカード当選者コロナ禍のアメリカ入国

2018年に実施されて、2019年10月から面接が行われていたDV-2020アメリカ抽選グリーンカード。3月までは面接も進んでいましたが、世界的なコロナウイルスの感染拡大で、4月の面接は3月27日にキャンセルが通達されました。それ以降現在に至るまで、面接は再開されていません。
2月、3月に面接を終えて、移民ビザが発給された当選者の方も入国制限や4月22日移民停止の大統領令での移民停止、フライトの制限、入国制限などで渡米出来ず、グリーンカードの取得手続きが出来なくなっていました。

6月22日非移民入国停止と移民停止の延長

4月の大統領令では移民を停止しており、期限は60日となってましたが、延長の可能性が十分にありました。DV移民ビザの入国期限は6ヶ月なので、延長されると期限が切れて失効する可能性も出てきます。

4月22日以降はUSCISやCBP、アメリカ大使館などにも情報収集にあたりますが、様々な発表や問い合わせが殺到していたこともあり、法的解釈の違いや、異例の事態下で、どこの窓口も態勢が整っておらず、どの役所の言うことが正しいのかも判断が出来ないような状態でした。

ビザの延長手続きを行うのが残された対策となっていましたが、それでも9月発行分に枠があるか不明というのが当時のアメリカ大使館の回答。面接を停止しているのだから枠はあるはずなのに、明言を避けられていました。

5月にはトランプ大統領が非移民ビザの入国停止の大統領令を準備して、6月にも発令するという情報が、米国の情報筋から入ってきましたので、予測はしていたのですが、結果的に移民停止も12月31日まで延長され、H1Bなどの非移民ビザも停止されてしまいました。

6月24日グアム入国の決断

混乱下でアメリカ入国が出来ていないお客様と情報共有と分析を行い、入国タイミングを見計らってきましたが、その中でわずかながら入国の可能性が見えてきて、移民ビザの期限が切れる前にグアムに入国する日程を緊急調整されることになりました。

長年当選者サポートに携わってきましたが、お客様同士、そして私がリアルタイムで情報を共有しながらアメリカ入国をサポートするのは初めてでした。

6月25日午後4時。閑散とした成田空港

成田空港で合流したKさん、Sさんファミリーの2組のお客様から写真も送られてきました。フライト数も現在は制限されているため、成田空港も閑散としています。この状況にいるだけでも不安だったと思いますが、フライトの時間が近づいてきました。

6月25日午後5時。グアムへのフライト

お2組がいよいよ、グアム便に搭乗した数分後にアラートが入り、アメリカ大使館の情報が更新されました。移民停止の大統領令の翻訳と制限をアメリカ大使館が下記の内容で公式情報として発表したのです。

6月25日午後10時グアム入国。グリーンカード取得手続き完了！

当選者のお2組がグアムに到着するのは10：00頃、ドキドキしながらご報告を待っているとまず、届いたのがこのお写真でした。(お顔はモザイク処理しています。)

▼続いてこのKさんの一枚。グアム入国審査でスタンプゲットです。

Sさんファミリーからも皆様のスタンプ写真が届きました。

これで、指定した住所にグリーンカードとSSNが送られてきます。

コロナ禍、そして輪を掛けるように事態を混乱させるトランプ大統領の大統領令、米国務省の発表内容や、アメリカ大使館、USCIS、CBPの解釈の違いで振り回され続けてきたDV-2020当選者の皆様には、今回このタイミングでグアム行きを決断された2組のお客様の体験は、実際のビザスタンプが実証する確実な情報として貴重なものとなりました。

現状ではPCR検査を受けて入国すれば、行動制限はありません、この制限が7月に解除されるという事でしたが、この件に関しても入国されたお客様から本日情報が入り、解除が延期されるようです。グアムで入国審査を受ける方はPCR検査を受けてから行った方がよさそうです。

今回、リアルタイムで入国の状況をご連絡いただいたSさんファミリー、Kさんにこの場を借りて深く感謝の意を表します。お気を付けて帰国してくださいね！