毎日新聞でグリーンカードジェーピーが紹介されました

先日のブログ「アメリカ移民一時停止とグリーンカードの現状」でもちょっと触れたのですが、アメリカでトランプ大統領が「移民の一時停止」を宣言したその日、グリーンカードジェーピーが毎日新聞の夕刊で紹介されました。

移民問題に関しては、以前から強硬な姿勢を表明し、何か問題がある度に移民問題を持ち出して話題をすり替え、保守派の支持層の目をそらしてきたトランプ大統領ですが、今回もコロナウイルスの問題を口実に、何らか移民問題を引き合いに出してくるだろうとは予測出来ていましたが、DVプログラムに最も影響を与える「移民停止」にまで踏み込んできました。

これにはさすがに共和党の中からも批判が出ており、今までトランプ氏に擁護的立場で報道を行っていたフォックステレビも批判を表明しています。

無責任なトランプはもういらない

アメリカ国内外で今回のトランプ大統領の「移民の一時停止」に批判が相次ぎ、挙げ句の果てには「コロナウイルスの感染者に消毒液を注射したらいいんじゃないか…」などと無責任で危険極まりない発言を平気でしてしまうような人にアメリカの将来を任せても大丈夫なのでしょうか？

私は先日、ニューヨークに住む友人とビデオチャットで話しましたが、移民を廃止するような動きに関して、アメリカ国内のほとんどの人達が反対するはずで、トランプは何か政策が上手くいかなくなると移民問題を手前に出してくるのが常套手段になっている。それにはみんなが気付いている。そこにきて、全国民に解りやすいようにコロナウイルスの問題で現金支給などを手早く行ったことで、一定の支持も集めたそうです。

現地の生々しい意見ですが、国際ニュースを見ていても、それにはある程度納得出来るところです。

しかし、最新情報としてはどうなっているのか。今、国内外からトランプ大統領はどう見られているのか？ここでは「移民の一時停止」の大統領令に関するメディアの報道をトランプの発言直後から今日までの一覧で紹介します。

4/21　12：05　日経新聞　トランプ氏「移民入国を一時停止」　近く大統領令
新型コロナを口実に不法移民の取り締まりを厳しくするなど、移民政策で改めて強硬姿勢に傾いている。

4/22　7：50　ロイター　トランプ政権、移民の入国を60日間停止へ　永住希望者対象が対象
トランプ氏が新型コロナ危機に乗じて長年の政策目標を実現するための動きとの指摘や、新型コロナへの政権の対応から目をそらす狙いがあるといった批判的な見方が出ている。また、大統領令を受けて裁判が起こされる可能性もある。

4/22　THE MAINICHI Trump vows to ‘suspend immigration’ to US because of virus
市民団体の反応や、移民団体、移民反対団体。その他内部関係者の声など具体的で詳細な記事。

4/22　THE MAINICHI Trump bars new immigration green cards, not temporary visas
上記THE MAINICHIの追加記事。追従取材等を行いより詳細なレポートでトランプの矛盾も指摘。

4/23　16：12　日経新聞　米トランプ政権、移民政策で迷走　保守派と産業界の板挟み
「移民停止」と強硬姿勢を取りながらも、しっかりと支持層には配慮。バイデン前副大統領は声明で「移民についての扇動的な言葉で、ウイルス対策が遅れたという真実から人々の注意をそらそうとしている」とトランプ氏を批判。

4/23　BBC トランプ氏、グリーンカード発給を一時停止　大統領令に署名
トランプ氏が11月の大統領選をにらみ、新型ウイルスの世界的流行（パンデミック）を口実に、かねてから主張している移民規制の強化を進めようとするものだとの批判も出ている。11月の大統領選に向け、支持者層にアピールする狙いがあるとの見方もある。トランプ氏が新型ウイルス流行対策から注意をそらそうとしているとの批判も出ている。

4/23　CNN トランプ氏、移民規制の大統領令に署名
大統領令で規制されるのは毎月の米国永住権（グリーンカード）の取得を目指す人々で、大統領令の効力が６０日間続くことから、５万２０００人に影響が及ぶ。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国境での規制や査証（ビザ）の発行停止などによって、すでに移民の多くは米国に入国できずにいる。

4/24　ブルームバーグ　トランプ大統領の新型コロナ対応、「不支持」増える－米世論調査
20日夜のツイッター投稿では「米国への移民を一時的に停止する」と表明したが、経済界首脳などから批判されたため、結局は永住権（グリーンカード）の発給を２カ月間停止する急ごしらえの大統領令に署名した。