アメリカ移住決意編 byナオミスカイブルー
- 2020.11.11
- 「再入国許可」関連情報
2022年9月25日。掲載カテゴリを「Hello!アメリカンライフ」から「再入国許可」関連情報に変更しました。
「Hello!アメリカンライフ」がブログになりました
アメリカで生活したいと思っている方にお届けするリアルな現地情報「Hello!アメリカンライフ」はグリーンカードジェーピーのメルマガとして不定期配信してきましたが、今回からより多くの方に現地情報をお伝えするために、定期的にブログや動画を交えてコンテンツをアップロードすることにしました。
その第一回目はDV-2015でグリーンカードを取得して、日本とアメリカを行き来し、現在はポートランドに住んでいる「ナオミスカイブルー」さん。
今回はそもそもアメリカ移住を決意したきっかけなどについて、インタビューしました。
なぜグリーンカードを取りたいと思ったのでしょうか?
東京で大学を卒業した当時は特に渡米しようとも考えてなかったんです。働いている中でたまたまインドネシアに行く機会があって、その素晴らしさハマってしまいました。
何度もインドネシアに行くうちに、もっと英語を話せたらいいなと思って、27歳の時にアメリカに語学留学したんです。
留学中に思ったのは、学生ビザでは社会的に制限されることが多く、例えば行動範囲を広げたくて、自動車免許を現地で取ろうと思っても、それは学生ビザではできないんです。社会保障番号も取れない。
私はアメリカでの留学期間が2年でしたが、もっと住み続けたいと思いました。でもF1の学生ビザではそれは出来ないし、ずっとアメリカに住んでいる人は永住権を取得していました。それがグリーンカードで、抽選で当たるプログラムもあると知って、応募しようと思ったんです。そして最初のDVプログラムはアメリカ滞在中に応募しました。
3回目の応募でDVプログラムに当選されましたがその時の心境は?
それから日本に帰国し、またアメリカに戻りたいと考えてましたが、ビザが得られず、それならばカナダに長期滞在しようと考えて、ワーホリでカナダに行ったんです。
そのころDVプログラムに応募する手続きはグリーンカードジェーピーさんにお任せしていました。
そしてDVプログラム3回目の応募で、幸運にも当選しました。当選を知ったものの、グリーンカード取得までは何をどうすればいいということはあまり考えていなかったのと、ちょうどカナダのワーホリが終わる頃だったので、その後6ヶ月間アジア各国を周遊したのですが、その最中に面接までの手続きを進めていましたね。
面接待機中は日本に戻って某企業のカスタマーサポート部門で、英語対応を担当しながら時期を待っていました。
移民ビザを取得してニューヨークに渡ったそうですがその時の状況は?
DVプログラムで当選した後に東京のアメリカ大使館での面接を経て、移民ビザを取得した後、ビザの有効期限ギリギリの六ヶ月は日本で働いて資金を貯めました。
それからグリーンカードをアクティベートするために一旦ニューヨークに入国しました。そして二週間ほど現地に滞在し、また日本に戻って仕事に復帰しました。
渡米してすぐに仕事先を見付けるのは難しく、私のようにグリーンカードをアクティベートして、日本に戻ってから態勢を整える方は多いと思います。
帰国して働きながら、移住地の選定や住居の下調べ、渡米後の就労などについても調べて、まずは滞在経験の長かったニューヨークのクイーンズで滞在先を確保しました。
この時はまだ仕事も決まってなかったのですが、日本に居ながら現地情報のコミュニティサイトなどで情報を得ていたので、特に不安はありませんでした。
その後はグリーンカードを取得していたので、失効(グリーンカードアクティベート時点から365日以上米国を離れると失効する)のギリギリまで日本で働き、資金を貯めてニューヨークに渡りました。
グリーンカードを取得してアメリカ生活の自由度が向上したそうですね。
学生時代は公的機関で手続出来ない事柄もあり、銀行口座を開設するのにも色々と制限がありました。非移民ビザなので仕方無いのですが、生活する上でもアメリカ社会から自分が閉ざされている印象が強かったです。
それがグリーンカードを取得してからは、例えばアメリカ入国の際に空港の手続きも永住者レーンだと長い列に並ばずに済みます。生活上も職業選択の自由度は大きなメリットです。条件さえ合えば様々な職種に就けます。社会保障もSSN取得はもちろんですが、会社の団体保険にも加入できるので、医療保険や年金なども安心材料として大きいです。
グリーンカードを取得して一番のメリットはこのようにアメリカで生活する上での自由度が格段に向上し、選択肢も大きく広がったとことですね。
外国人であることに変わりはないですが、アメリカ社会に溶け込むことが出来て、アメリカに対しての忠誠心が芽生えた感じがします。
ニューヨークの後にシアトルに転居されたそうですが、その理由は?
学生時代から馴染みのあったニューヨークは私のお気に入りの街で、人々のコミュニケーションも活発です。暮らしている人達は陽気な印象が強いです、みんなよく話すんです。それから色々な施設も多くあり、景観もよい地域なので散歩やヨガやカルチャースクール、レストランも本当に世界中の食べ物が味わえるので、日常的に楽しみが多くて、毎日のスケジュールが埋まる感じでした。
私は日本食のレストランで1年ほど働いたんですが、仕事中も人々とのコミュニケーションが楽しくて、苦になることがほとんどなかったです。
そして興味のあったコミュニティカレッジに入学するためにシアトルに移ることにしました。以前ワーホリでカナダに住んでいたので、友人もいたのと、ウエストコーストの雰囲気もいいなって思ってたんです。
そしてシアトルではフレッドメイヤーというスーパーマーケットで働きながら、学校に通いました。
それから日本とアメリカの行き来が始まるんですよね?
働きながら学校に通った期間は1Q(ワンクオーター、3ヶ月)でしたが、シアトルには1年間住んでいました。金銭的にちょっと大変なので、一旦東京に戻ってお金を貯めようと考え、その後東京に戻りました。
大学時代から住んでいた東京も私にとっては住みやすく、土地勘もあります。仕事は日本国内なら英語がひとつのスキルとして成立するのでそのメリットもあり、米国企業の日本法人で働いてました。
東京に住みながらも三ヶ月に一回くらいはシアトルに戻って、数週間滞在して、また東京に戻るというペースで、日本とアメリカを行き来してました。
アメリカ移住というより、旅行好きっていう感じですね。元々インドネシアから始まって、何回も行き来して、ニューヨーク、カナダ、シアトルと。そうしている間に荷物も随分減りました。今はトランク一つとカバンだけですから(笑)
ところがその日本とアメリカを行き来している時に事件が起きるんですね。
日本からシアトルに行くときは必ずカナダ経由でした。いつも同じルートだったんです。ところが往復が続くうちに、入国での質問が細かくなったというか、色々と追求されるような感じになってきました。
そして、2018年の春に入国した際に、オフィサーから「トラベルドキュメントは持ってないの?」と質問を受けたんですが、この時点では何のことかわからなくて、確認していると「グリーンカードはここで没収することも出来るんだけど、アメリカに定住していないのであれば ReentryPermit を取得しておくべきですよ」と丁寧に教えてくれたんです。
そこで調べてみてわかったんですが、アメリカを長期間不在にする場合は、再入国許可証 (ReentryPermit=RP)を取得しなければならず、その手続きをせずに短期間の出入国を繰り返したり、アメリカを長期不在にするとグリーンカードを剥奪されてしまう可能性が高くなるんです。
私はたまたま入国の手続きで対応してくれたオフィサーが親切で丁寧な対応をしてくれたので運がよかったと思いますが、何も知らずにいたら国境でグリーンカードを剥奪されていたかもしれないと思い、焦りました。
これはきちんと手続きしておかなくてはと思って、RP(reentry permit=再入国許可証)の申請を行いました。そこから帰国して、2018年の秋に東京のアメリカ大使館でRPを受け取ったというわけです。
こうして、再入国許可証を取得した後に東京で働きながら「次の渡米で移住」を考え始めていたナオミスカイブルーさん。ところが2020年2月以降、世界的なパンデミックでコロナ禍となり、渡米するのも困難な状況になってしまったのです。
再入国許可証の期限切れも近付いてくる中、アメリカに戻る事を決めたナオミスカイブルーさん。次回は彼女が開設したYouTubeチャンネルの動画も合わせて、コロナ禍での渡米準備やフライトの状況、アメリカに入国してからの現地ポートランドの様子などもレポートしたいと思います。
それでは次回をお楽しみに!
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